読書感想文

読んだ本の感想をつらつら書きますね

涼宮ハルヒの消失

最初に感想を書くのは必ずこの作品にしようと思っていました。

ライトノベルだけれども、当時(中学生)衝撃を受けて私が本を読むようになったきっかけの作品です。

 

涼宮ハルヒ?それ誰?」って、国木田よ、そう思いたくなる気持ちは解らんでもないが、そんなに真顔で言うことはないだろう。だが他のやつらもハルヒなんか最初からいなかったような口ぶりだ。混乱する俺に追い打ちをかけるようにニコニコ笑顔で教室に現れた女は、俺を殺そうとし、消失したはずの委員長・朝倉涼子だった!どうやら俺はちっとも笑えない状況におかれてしまったらしいな。大人気シリーズ第4巻、驚愕のスタート

<Amazonより引用>

 

「どうしてお前がここにいる?」

「よかったら。」

 

アニメが非常に有名な涼宮ハルヒの憂鬱シリーズの第4弾です。

簡単にこのシリーズの概要を説明しますと、普通の高校生キョンが、願望を叶えられる力を持つヒロイン・涼宮ハルヒに振り回される非日常系の作品です。

藤子F不二雄がSF:少し不思議と言った話は有名ですが、本シリーズはまさにSF(少し不思議)だと思います。この作品には、宇宙人・未来人・超能力者が出てきます。

改めて読み返すと、この作品は当時先端の萌え要素を取り入れつつ、SF要素も含めているんです。

 

さて、前置きがずいぶん長くなりました。

涼宮ハルヒの消失」はシリーズの肝であるヒロイン:涼宮ハルヒが消えてしまうのです。主人公のキョン涼宮ハルヒを探すのが主なストーリーです。

実は元々いた世界が誰かに改変されてしまっていたのです。

そこでキョンは探す過程で、元々いた世界で協力関係であった、宇宙人の長門有希、未来人の朝比奈みくる、超能力者の小泉一樹に会って協力を仰ぎますが、そもそも世界そのものが改変されてしまっているので、3人とも面識がない事になっています。つまり、協力者がいない世界になります。

この世界で、協力者もいない状態でキョン自身は「涼宮ハルヒに振り回されていたあの日常に本当に戻りたいのか」「平穏な日常をずっと求めていたのではないか」と自問しながら行動しているのです。

「消失」の軸は以下の3つだと個人的に思っています。

①世界が変わってしまった理由と変えた人物

②変わった世界と変わる前の世界のメリットデメリットの比較

③なぜ、元の世界に戻ることに必死になっているのか

 

これをティーン向けのノベルスに全て込めてるのが凄いです。

だからこそ、今読んでも面白いんだと思います。

 

閑話休題

 

本作では、時間をパラパラ漫画のようにとらえており、一枚を抜いてしまうと未来全てが変わってしまうという考えがベースになっています。世界線解釈も面白いですが、パラパラ漫画解釈は斬新だと思いました。

 

なんだか感想がうまくまとめられなかったので、とりあえずここで終わりにします。

本当にこの作品は素晴らしいのでぜひ読んでみてください。

 

がわ